カナダの送電リンク、快挙を遂げる

2018年1月30日 スイス、チューリッヒ発 –
ABB、カナダのニューファンドランド島、ラブラドール地方間、ノバスコシア州と北米の電力系統間でクリーンエネルギーを互換する直流送電系統(HVDC)の試験に成功



この度、ABBは、カナダ エメラ社が手掛けるマリタイムリンクプロジェクトにおいて、ニューファンドランド島-ノバスコシア州間での相互連系接続試験に成功しました。これは史上初めての快挙で、画期的な出来事となりました。

当プロジェクトは、500メガワットの直流送電により、ニューファンドランド島およびラブラドール地方で発電された環境負荷の少ない再生可能エネルギーを、ノバスコシアの北米本土の系統へと送電するためのものです。ABBの最新の技術であるHVDC Light®による電力系統の安定化技術により、ノバスコシア系統に、より多くの再生可能エネルギーを受け入れることが可能となり、カナダが国を挙げて取り組んでいる排出削減へ貢献します。

マリタイムリンクは、ABBのVSC(ボルテージソースコンバージョン:自励式電源変換)技術を導入し、VSCを完全2極構造としてシステムの信頼度を向上させます。交直変換所はABB AbilityTMをベースとした最先端のMACHTM制御保護システムを採用しており、これがHVDC系統のブレーンのような働きをします。同システムは変換所の最新技術を監視、制御及び保護し、安定して電力を供給するため何千ものオペレーションを管理します。また、最新式の障害情報登録や遠隔制御の機能もあり、落雷のような予期せぬ障害から系統を守るのに役立っています。

「当社の革新的なHVDC Lightの技術により、この歴史的なマリタイムのプロジェクトでは、クリーンな再生可能エネルギーの統合や送電と同時に、系統の安定性の強化や電力のシェアを行うことが可能になりました」と、ABBのパワーグリッド・ディビジョンのグリッド・インテグレーション・ビジネスの責任者であるパトリック・フラグマンは述べます。「私たちが先駆けた技術であるHVDCによる送電は、ネクストレベル戦略の重要な要素であり、お客さまへのバリューと、より強くスマートで環境にもやさしい発電を供給します」

当プロジェクトには直流±200キロボルト交直変換所2か所、ニューファンドランド島の230キロボルト交流変電所2か所、ノバスコシアの345キロボルト交流変電所1か所、ケーブル中継所2か所が含まれます。

ABBはHVDCの技術を60年前に世界に先駆けて開発しました。HDVCのプロジェクトはこれまでに約120件獲得しており、累計13万メガワット超の設備を設置してきました。これは世界の設置基盤の約半分に相当します。ABBはまた20年前にVSCをベースとしたHDVC Lightの技術を初めて開発し、世界の25件のVSC HVDCプロジェクトのうち19を納入した市場のリーダーでもあります。

HDVC Lightは地下ケーブルや海底ケーブルで長距離を結ぶ電力系統、そしてマリタイムリンクプロジェクトのような相互接続に適したソリューションです。同技術は多様な事例で用いられるようになってきています。例えば、地上および洋上風力発電所からの再生可能エネルギーの統合、本土の電源から離島や洋上の石油やガスのプラットフォームへの電力供給、土地面積が課題となる市街中心部への送電、海峡横断による国際相互連系など、実に多岐にわたります。HVDC Lightは電力系統の運用規則を充分に満たすものであり、用途を問わず堅牢なネットワークコネクションを実現します。最新の発電技術では±640キロボルト(kV)の電力を2,000キロメートル以上送電し、最大3,000MWまで、数百万世帯の電力消費量に相当する電力を供給することが可能です。

お問い合わせ先:

ABB株式会社
広報・渉外
電話: 03-4523-6150
Email: jpabb.communications@jp.abb.com


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